株価はどうやって決まる?シンプルな算出方法解説!EPS✖️PER【個別株投資】
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今回は株知識編ということで、株価の決まり方と、株価を算出するシンプルな計算式を紹介しようと思います。
株価を評価するときに、まず初めにこの計算式を抑えておきたい!という王道の株価算出式になります。初心者の方や、新NISAで最近個別株を買い始めた!という方に是非見ていただきたい記事になっております。それでは紹介していきます。
株価の決まり方
株価はどうやって決まる?
需給の話
まず初めに、株価の計算式を紹介する前に、株価がどうやって決まっているか、需給の話をしておきたいと思います。需給については、丁寧に解説されている記事がいくつもあるので、ここで詳しく深掘りすることはしませんが、需給とは、その名の通り需要と供給のことです。
「需要」=買いたい人
「供給」=売りたい人
この関係があります。
ここで、買いたい人すなわち需要が、売りたい人すなわち供給を上回った場合に、株価は上昇し、反対に、売りたい人が買いたい人を上回った時に株価は下落します。実にシンプルですね。
買いたい人が増える要因
- 業績向上
- チャートが上昇トレンドになる
- 将来の業績に繋がるニュース、材料が出る
- 増配
売りたい人が増える要因
- 業績下降
- チャートが下落トレンドになる
- 業界にインパクトを与える悪材料が出る
- ファイナンスによる一時的な株式の希薄化
- 減配
など、それぞれ需給に影響を与える要因は一般的に上記のようなものがあります。簡単な話、株価は人気投票のようなもので、買いたい!と思う人が増えれば人気が出て株価が上がっていきますし、反対に、欲しくない。と思う人が増えれば人気が無くなり株価が下がっていくという仕組みです。ではここで、株価を定量的に評価するときに、今どのくらいの業績があって、どのくらいの人気があるのか、これをシンプルに算出する計算式があるので紹介します。
株価の算出方法
株価算出式 株価=EPS✖️PER
株価=EPS✖️PER
この計算式で株価を算出することができます。
EPSとPERについては、後で詳しく個別に解説しますが、
EPS=一株当たり利益
PER=株価収益率
を指します。先ほどの説明で、株価は人気投票だといいました。
この式の中において、EPSは会社の業績を示し、PERは会社の人気度を示しています。
要するに、株価=業績✖️人気度 この図式が成り立っているのです。
さて、この式において、EPS=業績は今の時点で決まっている値になりますね。各企業の決算短信などを見にいけばすぐに公表されているEPSを知ることができます。
ではPER=人気度はどうか。そうなんです。ここの値が日々変動するので、その銘柄の株価が日々上下するのです。このPERの値は、平均的には15~20程度になるとされていて、大雑把にPERが15以下であれば割安、PERが20以上であれば割高などといった表現もされたりします。ただし、このPERの平均値は業界によってもそれぞれ異なります。大事になってくるのは、その銘柄が業界平均において割安なのか、割高なのか。また、なぜ割安になっているのか、なぜ割高になっているのか。この点について分析していくことがとても重要になります。
では、EPSとPERについて、個別に解説します。
EPSとは?
EPS=一株当たり利益
EPSは一株あたり利益を指します。売上高の中から、いろんなものを差し引いて算出された純利益を発行済株式数で割ったものになります。
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マネーフォワードさんより図抜粋
今期、一株当たりにどれくらい利益が出ましたか、と言う数字です。発行済株式数に対する業績を端的に表している指標になりますので、よく使われますね。このEPSという指標は、ぜひ抑えてお来ましょう。
また、このEPSの値が配当の原資になる企業が多いため、EPSが前期と比べて上がっているのか、下がっているのか、今期の配当を占う場合によく用いられる数値になります。覚えておきましょう。
PERとは?
PER=株価収益率
PERとは、株価収益率のことを指します。
先ほどの計算式でもすでに登場している通り、このPERは、株価と利益を比べて株価が割安か割高かを判断するための指標になります。
EPSを何倍すれば株価になるか、この時の何倍にするかの値がPERということになります。例えば、一株500円、一株当たり利益25円の企業があったとすると、PERは20倍という事になります。
一般的に、PERは業界ごとに平均となる水準が異なるため、同業種間での比較が良いとされています。業界水準は20倍なのに対して、PERが50倍などになっている銘柄も度々見かけますが、これは業界の中でも特別期待されている企業であったり、何か特別な材料があって人気が爆発しているケースが多いです。平均よりも高ければ割高、低ければ割安とされますが、今まで見てきた中だと、割高になっている株の方が更に上値を追う展開になりやすいし、割安になっている株は割安のまま放置され続けるといった状況が多いです。一概に割高だから売る、割安だから買う!という安易な投資判断はしてはいけないという事に注意しましょう。あくまで一つの指標として、トータルで判断した時に、割安であることを買う理由に入れる。という判断の仕方をお勧めします。
先ほども説明しましたが、株価は人気投票によって決まります。人気な銘柄は人気な理由があり、不人気な銘柄には不人気の理由があるということです。この理由を調査して突き止めて、株を買うか買わないかの判断をする。この時に人気度を示す一つの指標となっているのがPERであるということを抑えておきましょう。
まとめと他記事の紹介
以上、株価の決まり方と基本の算出式、EPS、PERについて解説しました。株価を評価する時にとても重要な式になりますので、株式投資初心者の方でもここはまず抑えておきましょう。
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