【新NISA】株主優待銘柄の賢い買い方。新NISAとの使い分けを考えてみる【株主優待】
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今回は、株主優待と新NISAについて少し記事にしてみようと思います。
株主優待は、皆さん活用されていますでしょうか。
株主優待とは、企業が株主に対して、自社サービスの商品などをプレゼントしてくれる特典のことを指します。
すごく簡単に言うと、株を持っていると、色んなお得なサービス・商品を受け取れるよ!って事ですね。
株主優待を導入している多くの企業では、大体100株単位で優待をもらえるようにしている企業が多く、半年に1度、もしくは年に1度のペースで何かしらの優待を受け取る事ができます。
正直、この株主優待があるだけで、株を持つ意味があると言っても過言ではないくらいの破格な制度になっております。そして、配当金と違い、金銭が直接送られてくるわけではないので、基本的には「非課税」で受け取ることができます。
この、非課税というところが、株主優待銘柄を上手く使うための大きなポイントになっています。株価に対して、1年間で受け取れる配当金の割合を配当利回りと言いますが、株価に対して、1年間で受け取れる優待(金額に換算したもの)の割合を「優待利回り」と言います。
株主優待を導入している企業銘柄にはいくつかの特徴があります。
- 長期的に右肩上がりのチャートを形成しやすい
- 配当権利落ち日に株価が一時的に下落する
- 株主還元意識が高い
- 安定した成長を持続できている企業が多い
このような、特徴があるため、比較的ボラティリティ(株価の上下変動率)が低く、安定的に株価が上昇する傾向があり、安心して持っていられる銘柄はかなり多いです。
具体的にどんな株主優待を出している銘柄を買うのがいいの?という部分に関しては、優待銘柄紹介として、今後記事にしていこうと思っています。
今日記事にしておきたいのは、【新NISA】との使い分けをしよう!という部分になります。
ん、使い分け?どういうこと?新NISAで優待銘柄買えばいいじゃん!と思った方、私も最初そのように考えていました。ですが、先程紹介した通り、株主優待は「非課税」なのです。これに対して、「新NISA」とは、銘柄の売却益、および配当金が「非課税」になる制度なのです。
少し例を考えてみます。
①配当利回り5%の配当金を株主還元として出している企業
②配当利回り2%、優待利回り3%、合計利回り5%分の配当金を株主優待を株主還元として出している企業
この2つの企業、どちらも同じほどの株主還元を実施している訳ですが、通常①の場合は配当金に対して20%の税金を取られてしまいます。それに対して、②の場合は、3%の優待分が非課税になる訳です。純粋にその部分で考えてみれば、②の企業の方が、実はお得だったりします。
しかしここで、新NISAで買ったとしましょう。
こうすると①の配当金は非課税になり、②の配当金も非課税になります。優待は元から非課税です。
おや・・・・。こう考えてみると、優待利回りの高い企業は、新NISAで買ったときに受けられる恩恵が、優待と比較して配当金の利回りを高くしている企業に比べて、少ないことがわかりますね。
そうなんです。新NISAでは、優待利回りの高い企業の銘柄は、実は買わない方がいいのです。いや、買わない方がいいというより、新NISAで買うことにより、メリットを最大化できる企業が他にある。という言い方が正しいかもしれません。
ただし、株主優待を実施している銘柄がお得であることに変わりはありません。優待を出している企業の銘柄を新NISAで買うな。という訳ではなく、今後値上がりが期待できそうな銘柄なのか、優待利回りに比べて配当利回りの方が高くなっているか、など、見るべきポイントはいくつもありますので、そういったものをトータルで見て考えて、新NISAで買うべき銘柄は買う!という事になります。
個人的に、超お得で破格な優待利回りの銘柄は、新NISAでなく特定口座で買い集めることをお勧めしますし、自分も今後そのように買い集めていこうと考えています。
以下、今回の記事の具体的なまとめになります。
- 優待利回りの高い銘柄は特定口座で優待権利に必要な分だけ買おう!
- 新NISAで買う際は、配当利回り3%以上の銘柄を狙おう!
- 優待銘柄は長期で安定した緩やかな株価上昇が見込める!
私の持っている優待銘柄や、お勧めできる銘柄に関しては、また記事にしていこうと思います。それでは。