ダブルバガーの探し方と投資戦略を徹底解説!ダブルバガー候補3銘柄も紹介【2025】

今回は、ダブルバガーの探し方と投資戦略について、収集した情報と私の経験を基に徹底解説します。
本記事では、株式投資におけるダブルバガーについての基礎知識から、ダブルバガーの達成条件をテンバガー条件との比較から見た上で、どのようなポイントに注目して銘柄を探し、どのようにエントリーから入って利確していくかを投資戦略として徹底解説します。また2024年はどのような銘柄がダブルバガーを達成していたか、傾向を捉え、最後に2025年ダブルバガーを狙える銘柄3選という事で紹介する記事構成になっております。それでは見ていきましょう。
ダブルバガーとは?
まず初めに、”ダブルバガー”とは、株価上昇率が2倍以上に上昇する銘柄のことを言います。“2倍株”とも言われたりしますね。株式投資でよく聞く単語に”テンバガー”がありますが、これもその名の通り、株価上昇率が10倍以上を達成する銘柄のことを言います。

ダブルバガーは、その名の通り2倍になる株のことだ!
“2倍株”とも言う!
ダブルバガーを狙うメリット
ダブルバガーは、株価が取得単価の2倍になれば達成ですが、一撃テンバガーを目指すよりも、ダブルバガーを3回やる方が簡単だし、再現性もあって確実に目指せる、などと言われたりします。確かに、ダブルバガーを3回やれば、2倍→4倍→8倍、と倍々ゲームで増えるので、3回やればほぼテンバガー達成のような増え方になります。テンバガーと比べて、銘柄を選定する際の条件はそれほど厳しくないため、色々な銘柄からダブルバガーを狙うことが可能で、リスク分散もしやすい投資法だと言えます。
このように、タブルバガーを狙っていくメリットとしては、
・テンバガーを狙うよりもダブルバガーを狙う方が再現性が高い
・銘柄選定の時に幅広い選択肢の中から選ぶことができる(リスク分散しやすい)
といった部分になってきます。

テンバガーよりも狙いやすそうだね!
テンバガー条件との比較
ダブルバガーの達成戦略を練る上で、テンバガー条件との比較をまず考えてみましょう。テンバガー達成条件の記事は以前投稿しています。まだご覧になってない方はまずこちらをご覧ください。


テンバガー条件の復習です
- 増収率が高い
- 時価総額300億円以下
- オーナー企業である
- 上場から5年以内
- テーマ性がある
テンバガー条件は、上記5条件であるという記事を紹介しました。では、このテンバガー5条件ですが、ダブルバガーを達成するという観点で見た時はどうなるか。簡単に比較表を作ってみたので、それについて説明します。
テンバガー | ダブルバガー | |
①増収率 | 過去3年平均30%以上 | 成長必須。利益成長もあれば◎ |
②時価総額 | 300億〜500億円以下 | 時価総額が2倍になるイメージができるか! |
③オーナー企業 | オーナー企業であれば◎ | そこまで気にしなくて良い |
④上場年数 | 5年以内 | そこまで気にしなくて良い |
⑤テーマ性 | テーマ性があれば◎ | テーマ性、もしくは成長産業 |
こちらがその比較表になります。順番に解説していきます。
①増収率
まず増収率ですが、テンバガーでは、過去3年平均の売上高成長率が平均30%以上続伸しているというものになっていましたが、ダブルバガーとしては、30%までいかなくとも、連続成長しているかどうかをクリアできていればよいと思います。また、利益面での成長率も重要視したく、長期成長銘柄であるかどうかを気にしたいです。こちら理由としては、ダブルバガーとは言え、株価上昇は企業の成長がまずベースにあるという事と、売上&利益成長が伴っている銘柄であれば、仮に一時的に株価が下がってしまったり、思うように短期間で株価が伸びなかったとしても、長期成長が期待できるというストーリーさえ合っていれば、いつか株価は必ず伸びてくるので、保有し続けられるという点にあります。
②時価総額
時価総額についてですが、テンバガー条件を見る時はかなり厳しく、どんなに多くても500億円以下であるというのが定説になっております。やはり、時価総額が10倍になるというのは大きなエネルギーが必要で、それが時価総額が大きくなればなるほど必要なエネルギーも大きくなるという理論です。一方で、ダブルバガーに関してはそこまで厳しく見る必要はないと思います。ただ、銘柄を選ぶ時に、その銘柄の時価総額が2倍になるイメージが持てるかどうか。これがすごく大事になるかと思います。例えば、トヨタ自動車の時価総額は2025/3/10日時点で45兆円ほどになっていますが、これが90兆円になるか?と言われると、「うーーん。すぐには難しいんじゃないかな・・。」と思ってしまいますよね。トヨタは成長を続けている素晴らしい企業には間違いないですが、時価総額の大きさは更に株価上昇していくためのエネルギー量に比例します。感覚的にでも、2倍までいける!と思えるかどうかが大事になります。時価総額1000億以下、と目安を持って選定してみるのも良いかもしれませんね。
③オーナー企業
オーナー企業であるかどうか、これはテンバガーを選ぶ際は重要な項目の一つになってくるのですが、それは会社経営陣の株価上昇に対するするモチベーションが大きいかどうかを測る一つの目安になるためです。ダブルバガーとして選ぶ際は、個人的にそこまで気にしなくて良いかと思っています。理由は、経営陣のモチベーションに関わらず、例えサラリーマン社長であっても、会社の業績の伸びと、株価に対する市場からの正当な評価さえあれば、ダブルバガーは達成できると考えられるからです。
④上場年数
上場年数ですが、これもそこまで気にする必要はないと考えます。上場年数が経っている会社でも、新規に立ち上げたビジネスがヒットしたり、注目を集めるなどして、ダブルバガーを達成した例はいくつもあるためです。ダブルバガーを選ぶ際は、会社が成長できているかどうか、成長産業のビジネスを手掛けているかどうか、市場からの注目度はどの程度か、そういった部分に注目していきたいです。
⑤テーマ性
テーマ性は、ダブルバガーでも注目したいポイントになります。最近のテーマ性でいうと、【仮想通貨関連株】【AI関連株】【防衛関連株】【円高メリット株】【ペロブスカイト太陽電池関連株】などなど、仮想通貨や最新テクノロジーに関するもの、国策として市場へ大きく資金を投入する分野などがテーマ株に当てはまりますね。テンバガーはもちろん、ダブルバガーもこれらの分野から出てきやすい特徴があります。やはり市場の資金がそれだけ流れやすいというのが、このテーマ性というもので、多くの投資家の関心を集めやすい分野という事でしょう。もしくは、成長産業であるかという点にも注目したいです。ごく最近のテーマ性はなくとも、【不動産関連株】や【内需関連株】など、日本にもインフレの流れが来ていますし、今後さらに大きく成長していく分野になるかと思います。そうした成長が見込める分野からも、大きく業績を伸ばす企業は出てきやすいため、ダブルバガー選定の際は見ていきたいポイントになります。
ダブルバガーの探し方と投資戦略徹底解説
さて、テンバガー条件との比較から、何となくダブルバガーを狙うためのポイントが見えてきたのではないでしょうか。ここからは、ダブルバガー銘柄の選定ポイントと、エントリー、利益確定タイミング、損切りポイントについてそれぞれ解説していきます。

ダブルバガーの投資戦略を解説するぞ!
ダブルバガーを見つけよう!選定で見るポイントはズバリこれ!企業成長性
市場テーマ性
割安感
ズバリ、ダブルバガーの選定はこの3つを見ましょう!
①企業成長性
これが最重要です。過去5年をみた時に、売上&利益成長が右肩上がりでできているかどうか。ここを一番に見ましょう。やはり、企業の株価を左右する一番のベースにあるのは成長性です。これまでの成長から、将来への期待がどれだけ持てるかどうかが少しずつ株価に織り込まれていくので、成長性を最重視したいです。また、右肩上がりの成長を描いている企業は、短期的にはダブルバガーを達成できなかったとしても、長期で見た場合には、高確率で株価が2倍以上になっていきます。個人投資家の最大の強みは時間を味方にできることです。右肩上がり成長企業の場合、ダブルバガー狙いは失敗したとしても、長期で見て配当を得ながら株価上昇を目指すという投資戦略の切り替えが可能になりますので、まずはこの基本を抑えることが投資を成功させる一番のポイントになるかと思います。
右肩上がりではなかったとしても、直近で業績が大きく回復し、赤字続きだった経営が黒字化するといった傾向を見せている銘柄も狙い所になります。こちらはテンバガーを狙う際にもよく見られたりするポイントになりますね。業績の回復具合や、将来性はありそうかどうか、単発の業績回復ではないかなど、合わせて判断材料とすると◎です。

企業成長性が一番重要だな!
ここさえ抑えておけば、企業の本質は捉えられる!株価や配当なんていうのは後からついてくるのさ。
②市場テーマ性
続いて見るポイントは、銘柄に市場のテーマ性があるかどうかになります。これは特に短期的な資金の流入を左右するもので、多くの投資家の関心を集めやすい分野かどうかというポイントです。企業の成長性については既に抑えていますので、市場のテーマ性では、最近よく流れてくるニュースや、注目されている分野を抑えておこう、といったものになります。2025年に入ってからの大きな流れとしては、アメリカでトランプ政権が発足し、日米政策金利差の縮小や関税政策への警戒感から、円安から円高の流れにシフトしつつあったり、防衛費増額が国家レベルで検討されていたり、仮想通貨関連が盛り上がっていたりなどがありますね。また日本においてインフレの流れも大きくなっており、インフレと相関のある不動産や内需関連も注目テーマでしょう。
2025年注目を集める市場のテーマ性 | 理由 |
【仮想通貨関連】 | トランプ政権の後押しあり |
【不動産関連】 | 日本国内においてもインフレの流れ |
【防衛関連】 | アメリカから防衛費増額を要求されている |
【円高メリット関連】 | 円安から円高へのトレンドシフト |
【内需関連】 | 円高、国内企業の賃上げ、インフレなど複数要因 |
【宇宙関連】 | 成長分野。政府からの投資など。 |
【ペロブスカイト太陽電池関連】 | 成長分野。政府からの投資など。 |
【エネルギー関連】 | インフレ、エネルギー需要増など複数要因。 |
【AI関連】 | 2025年も話題継続中 |
【インバウンド関連】 | 訪日旅行客の増加 |
この辺りのビジネスを手掛けている企業が2025年に入ってからも注目を集めていて、短期的には株価上昇が見込みやすい分野かと思います。これらの関連銘柄から銘柄をチョイスされてみてはいかがでしょうか。また、こういった市場のテーマ性はその時の世間のニュースや、日本やアメリカなど、国の政策変更によって移り変わっていくものです。普段からこういった世間のニュースにアンテナを張っておくことも重要になってきますね。もちろん、これらの市場に属していない企業であっても、企業成長が確実なものであれば、どの市場であれ大きな株価上昇が見込めます。これら市場のテーマ性は特に短期的な上昇率において高い効果を発揮してくるので、そこはご承知おきください。

市場のテーマ性に特化した株分析は私のチャンネルで取り扱っています。こちらも参考にしてみてください。

③割安感
ダブルバガー選定の3つ目のポイントは割安感になります。ズバリ、同業種間でのPERを比較しましょう。業界平均で見てPERが低ければ割安銘柄になります、割安な銘柄は市場からの注目度がまだ低い傾向があります。注目度が高くなってくれば、大きな株価上昇が見込めます。ただし、注意するポイントは、割安になっている理由です。何か良くない事情があって、割安のまま放置されている銘柄も少なからず存在します。PERは割安になっている理由も確認した上で、銘柄選定の材料にすると◎です。
エントリーポイントと利益確定ポイントの解説
続いて、ダブルバガー達成の投資戦略として、エントリーポイントと利益確定ポイント、そして損切りポイントについて解説します。
①エントリーポイント
おすすめのエントリーポイントは以下です。
- 好決算の直後
- 好材料が出た直後
- 市場全体暴落の直後
好決算の直後、あるいは好材料が出た直後はダブルバガー狙いのエントリーとしてかなり理想的なエントリーポイントです。好決算、好材料の後は、次の決算が来るまで、買われ続けて高値を頻繁に更新するような動きになる傾向があります。もちろん、単発で終了して、株価上昇が続かないこともよくありますが、会社の将来性と成長性を考慮した上でのエントリーであれば、長期的に見る事ができるのでそれも問題ないでしょう。また、好決算を出した直後は一度大きく上昇してから少し下落を挟むことがあります。この上昇から一度下落したところが個人的に狙い目だと思っています。決算前から株を持ち続けていた投資家の利益確定が入るためでしょう。株主の入れ替わりがあって、決算前後でこれまでとは違う値動きの仕方になることはよくありますね。
また、市場全体暴落の直後も絶好のエントリーポイントになります。とは言え、市場全体がショックのような暴落をする時はどこまで落ちるかわからないという面もあり、かつ暴落時に買い迎える現金余力を残しておく必要もあるため、狙う難易度は高いです。2024年の夏頃にも日本市場全体大暴落のショック相場がありましたが、もしあの時の底値で買えていれば、かなり多くの銘柄でダブルバガーは達成可能だったという事実もあるので、ダブルバガーを狙うエントリーポイントとしては良いポイントになるでしょう。
②利益確定ポイント
おすすめの利益確定ポイントは以下です。
- ダブルバガーを達成した時
- ストーリーが変わってしまった時
- 決算の直前
おすすめの利益確定ポイントとして、ダブルバガーを達成したタイミングで素直に一旦利益確定してしまうのは、ルールを持って投資するという点で有効です。2倍を達成したからといっても、まだまだ伸ばせる場合もありますが、一旦は自身のストーリーと狙いを完結させて、まだ面白そうであれば再エントリーを狙うという形でも良いと思います。
また、これが大事な部分なのですが、銘柄を選定した当初とストーリーが変わってしまった場合は、ダブルバガーを達成していなくても、一旦利益確定することをお勧めします。ストーリーが変わるというのは、銘柄のビジネスの根幹が大きく変わってしまう場合のことを指します。例えば、「“円高メリット株”として選定していたが、市場のトレンドが大きく円安トレンドにシフトしてしまった」や、「期待していたビジネスの収益化が出来なくなった」などです。銘柄選定時に自分が立てたストーリーが根本から大きく変わってしまう場合は、その銘柄を手放すことが懸命な判断と言えるでしょう。
決算の直前も利益確定するポイントとしてはお勧めです。決算の直後は良くも悪くも株価の値動きが大きいので、万が一悪い決算などが出て下げてしまう前に、利益が出ている場合は確定させてしまっても良いでしょう。もちろん、中長期的な視点で銘柄を選定している場合は、決算跨ぎも◎だと思っています。長期的には成長することが確信できている場合には、決算も好業績になる可能性は高いと思われますので、またぐことについては何の問題もないでしょう。仮に下げたとしても、一時的と割り切って買い増しする事もできますね。
③損切りポイント
損切りポイントとしては以下になります。
・ストーリーが変わってしまった時
これは、利益確定ポイントで説明したことと同じことになるのですが、銘柄を選定した時に立てたストーリーが崩れた場合には、迷わず損切りするポイントになります。それ以外は、短期的な下落に惑わされることなく、保有を続けることがダブルバガー達成の近道になるでしょう。時間を味方につけられることが個人投資家の強みになります。半年以内や数ヶ月などの短期間でダブルバガーを目指す場合はシビアな損切りも必要になってくるかと思いますが、それは多くの場合に非現実的で再現性のない投資手法であり、大抵のダブルバガーは半年〜数年程度をかけて達成していくものだと思います。従って、長期成長が見込めているダブルバガー期待株の場合、損切りはほとんど不要なものだと思います。むしろ、配当などが見込める場合、下げたタイミングで買い増しすることも選択肢です。損切りは、銘柄の今の状況が、自分の立てたストーリーに対してどうなのか、という観点での判断が良いでしょう。

銘柄を買う時に、その銘柄を買う理由を自分なりに”言語化”できているかどうかが鍵だ!
これができていれば、損切りや利益確定もその理由に従うだけだ。
2024年のダブルバガー株ランキングTOP20
それでは、投資戦略について解説したところで、実際に2024年には、どのような株がダブルバガーを達成していたか。少し紹介したいと思います。
2024年ダブルバガー達成銘柄
*株価上昇率は2023年12月30日終値~2024年12月29日終値を比較した時の上昇率。なお、株価上昇率3倍以上のものは記載を省略してあります。Kabutanから引用

こちらが2024年の株価上昇率ランキングTOP20になります。
ランキング | 銘柄コード | 銘柄名 | 市場 | セクター分類 | 株価上昇率 |
1 | 3261 | グラン | グロース | 不動産 | 2.9倍 |
2 | 6574 | コンヴァノ | グロース | サービス | 2.9倍 |
3 | 5216 | 倉元 | スタンダード | 硝子・土石製品 | 2.8倍 |
4 | 8316 | サンリオ | プライム | 卸売 | 2.8倍 |
5 | 7936 | アシックス | プライム | その他製品 | 2.8倍 |
6 | 7097 | さくらさく | グロース | サービス | 2.7倍 |
7 | 3328 | BEENOS | プライム | 小売 | 2.7倍 |
8 | 1436 | グリーンエナジー | グロース | 建設 | 2.7倍 |
9 | 1980 | ダイダン | プライム | 建設 | 2.7倍 |
10 | 7011 | 三菱重工 | プライム | 機械 | 2.7倍 |
11 | 4499 | Speee | スタンダード | 情報・通信 | 2.7倍 |
12 | 4439 | 東名 | スタンダード | 情報・通信 | 2.7倍 |
13 | 5805 | SWCC | プライム | 非鉄金属 | 2.7倍 |
14 | 5588 | ファーストA | グロース | 情報・通信 | 2.7倍 |
15 | 2330 | フォーサイド | スタンダード | 情報・通信 | 2.6倍 |
16 | 7220 | 武蔵精密 | プライム | 輸送用機器 | 2.6倍 |
17 | 7003 | 三井E &S | プライム | 機械 | 2.6倍 |
18 | 2983 | アールプランナー | グロース | 不動産 | 2.6倍 |
19 | 7383 | ネットプロHD | プライム | その他金融 | 2.6倍 |
20 | 9073 | 京極運輸 | スタンダード | 陸運 | 2.6倍 |
2024年のダブルバガー達成はこのような銘柄が並んでいました。
市場別で見ると、プライム9社、スタンダード5社、グロース6社と、昨年のダブルバガーはなんとプライム市場から多く誕生している傾向がありました。3倍以上の上昇率となってくると、圧倒的にスタンダード市場が多かったのですが、ダブルバガーで見るとプライム市場も狙い目だということがわかりますね。
セクター別で見ると、【情報・通信】セクターが4社で一番多いですね。IT系企業への資金投資が集まるのは、2025年も不変の流れかと思います。次いで、【不動産】【機械】【建設】【サービス】が並んでくるような形です。【不動産】【建設】【サービス】セクターに属する企業がこぞって好業績を上げていたのは、やはりインフレの影響でしょうか。インフレの流れはますます強まっていると感じるので、2025年もこの辺りは要注目のセクターであると言えると思います。また、【機械】セクターからはあの”三菱重工”がランクインしています。防衛銘柄の筆頭という事もあって、2024年は非常に強い値動きでしたね。2025年も防衛関連の株は確実に買われるので、【機械】セクターの中でも防衛に関する銘柄は要注目銘柄になります。

不動産などの内需株や、国策になる防衛株は今年も強そうだな!
2025年のダブルバガー期待3銘柄
それでは、2025年のダブルバガー期待3銘柄を選出したので紹介していきます。
*株価指標は2025/3/10日時点のものになります。
*チャート画像はSBI証券アプリ、業績推移は決算短信から引用しています。
2025年にダブルバガーを狙える、とっておきのお宝3銘柄を発掘してきたぞ!

1.銘柄コード3271【THEグローバル社】
株価 | 743円 |
時価総額 | 210億 |
配当利回り | 5.11% |
市場/セクター分類 | スタンダード/不動産 |
PER | 6倍 |
セクター平均PER | 15倍 |
事業内容 | ・分譲マンション事業 ・収益物件事業 ・販売代理事業 ・建物管理事業 ・ホテル事業 |
年度 | 2022.06 | 2023.06 | 2024.06 | 2025.06 予想 |
売上高 | 257.6億 | 423.9億 | 270.4億 | 585.4億 |
営業利益 | 7.8億 | 22億 | 17.6億 | 49.5億 |

1つ目のダブルバガー期待銘柄は銘柄コード3271【THEグローバル社】になります。
THEグローバル社はSBIホールディングスの傘下企業であり、首都圏を中心とした分譲マンションや収益物件の開発・販売や、ホテル経営などを事業として行なっております。まさに、今の日本の流れである、”インフレによる首都物件価格の高騰”、”インバウンドによる訪日旅行客の増加”、これらの市場テーマに対して大きく利益を上げることができる事業を行なっています。コロナ禍により2020年〜2021年頃は赤字を計上していましたが、そこからSBIホールディングスの傘下となり、業績のV字回復を遂げております。チャートも月足チャートで見ていただければわかるのですが、ものすごく綺麗なVの字を描いており、会社業績がこの上なく綺麗にチャートに反映されている形になっています。そして、2025年の通期業績予想においてもかなりの好業績予想となっていて、今も高値を更新し続けるような値動きを見せています。この銘柄は引き続き2025年も期待できるかと思いますので、ダブルバガー期待銘柄として選出させていただきました。また、PERも業界平均15倍に対して6倍とかなり割安な水準にあります。配当利回りも5%を上回っています。PERが10倍程度まで上がっただけで、株価1200円程まで上がってしまうのですよね。それだけでほぼダブルバガーです。このチャート、業績推移、市場背景を見ていただければ、仮にダブルバガーまで行かなかったとしても、上昇トレンドに乗っている銘柄になりますので、中長期で株価上昇が見込めるのではないでしょうか。
業績のV字回復銘柄だ!
インバウンドや首都物件価格高騰の流れはまだ続いている。それがどこまで業績に影響を与えるかは難しいが・・市況的に追い風が吹いているのはほぼ間違いないだろう。


ここ数年のチャートが綺麗な右肩上がりだね。
長めの月足チャートで見ると、2018年につけた1196円が一旦上値の目処になるかな。そこまで上がるだけでも、ほとんどダブルバガーだね!もし、その上値を突き破るとすると、チャートはもう青天井になっちゃうね。
2.銘柄コード218A【Liberaware】
株価 | 709円 |
時価総額 | 134億 |
配当利回り | 0.00% |
市場/セクター分類 | グロース/精密機械 |
PER | 267倍 |
セクター平均PER | 26倍 |
事業内容 | ・産業用小型ドローン開発/製造/販売 ・ドローン点検サービス ・映像データ解析のソフトウェア提供 |
年度 | 2022.7 | 2023.7 | 2024.7 | 2025.7 予想 |
売上高 | 2.6億 | 3.8億 | 8.1億 | 13億 |
営業利益 | -4.6億 | -6.3億 | -4.4億 | -18億 |
経常利益 | -4.5億 | -6.3億 | -4.3億 | 0.53億 |

2つ目のダブルバガー期待銘柄は銘柄コード218A【Liberaware】になります。
こちらは2024年7月に上場したばかりのドローン開発ベンチャー企業になります。産業用小型ドローンの開発/販売とソフトウェアを使ったサービス提供を主な事業としています。売上がここ数年で急拡大しており、それに伴って営業利益の赤字幅も拡大しているのですが、2025年通期予想の経常利益では黒字転向化していますね。これは、売上拡大に伴って、政府のスタートアップ支援プロジェクト「SBIR」による補助金を受けられるようになっているのですが、それを経常利益で合算しているためと思われます。ドローン市場自体も、これから成長していく”成長産業”にあたるため、これからの売上拡大と利益回収が楽しみな銘柄となっております。今の利益水準からは、PERで見ると超割高になってしまうのですが、これからの黒字転向化と、売上拡大期待を見越しての株価織り込みかと思われます。株価もこれからどこまで伸びるかは少し予想しづらい面もありますが、売上拡大とともに伸びていくことが予想されます。上場開始時点からは既にダブルバガーを達成しており、チャートからもまだ勢いを保っている様子が見られます。新しい成長産業に投資してみたい方は是非検討されてみてはいかがでしょうか。
リベラウェアが該当するかどうかは微妙なところだが、【ドローン関連株】は2025年の防衛株としても注目を集めている!軍事産業にドローンは既に欠かせない存在になっているからな。国策としても資金が流入しやすい分野だ!


【ドローン関連株】は注目と期待が集まる分野なのは間違いありませんが、PERにおける割高感は否めません。IPOという事もあり、株価の上値がどの辺りになるかも予測が難しいでしょう。エントリーを検討する場合は、リスクを承知の上で、分散投資の一環としてポートフォリオに組み込まれることを提案します。
3.銘柄コード4058【トヨクモ】
株価 | 2340 |
時価総額 | 257億 |
配当利回り | 0.85% |
市場/セクター分類 | グロース/情報・通信 |
PER | 23倍 |
セクター平均PER | 26倍 |
事業内容 | ・法人向けのクラウドサービスの開発/提供 ・新サービスの開発と運用 |
年度 | 2022.12 | 2023.12 | 2024.12 | 2025.12 予想 |
売上高 | 19.3億 | 24.3億 | 31.5億 | 46億 |
営業利益 | 6.4億 | 8.6億 | 11.6億 | 14億 |

3つ目のダブルバガー期待銘柄は銘柄コード4058【トヨクモ】になります。
こちらは法人向けのクラウドサービスを提供している会社で、有名なものには「安否確認サービス」があります。大手企業でもよく導入されているようです。そんなトヨクモですが、ここ数年間の増収、増益っぷりが見事です。株価は短期で見るとやや乱高下気味ですが、中長期で見た場合には右肩上がりのチャートになっています。PERも特別な割安感はないですが、平均よりもやや低いくらいでしょうか。グロース市場、【情報・通信】セクターということもあって、注目は集まりやすい分野かと思います。その分野でありながら、2025年の通期予想で大きく成長を遂げている銘柄でしたので選出させていただきました。また、1銘柄目で紹介した【THEグローバル社】と同様に、ここ数年での右肩上がり急成長を遂げている銘柄になりますので、仮にダブルバガーまで届かなかったとしても、中長期の株価上昇期待で保有できる銘柄になっているかと思います。配当利回りは高くないですが、配当金を受けながら、もし株価を下げれば買い増しといった戦略も取れるかと思いますので、ダブルバガーを狙いながらも手堅い戦略を取りたい方にグッドな銘柄となっております。

ここ数年の増収増益が凄い銘柄だ!
やっている事業も法人相手だし堅実だな!

ここは手堅くダブルバガーを狙っていけそうだね!
事業にどこまで伸び代があるかは難しいところだけど、今後の決算を見守りながらって感じかな。
本記事のまとめ
以下、本記事のまとめになります。
ダブルバガーを狙うメリット
・テンバガーよりも再現性が高く、幅広い選択肢から銘柄を選定できる
ダブルバガーは次の3つを見て探しましょう
①企業成長性 ← 特にここが大事です
②市場テーマ性
③割安感
エントリーは好決算(好材料)直後、利益確定/損切りは自身の立てたストーリーに沿って判断しましょう
2024年のダブルバガーはプライム市場からも多く誕生しています!
2025年のダブルバガー期待銘柄3選
- 【THEグローバル社】不動産関連
- 【Liberaware】ドローン関連
- 【トヨクモ】IT関連

テンバガーほどの爆発力はないが、手堅く2倍が狙っていけるダブルバガー。テンバガー狙いは条件を満たしていても火が付かなければ何も起きずに終わってしまう事もある。その反面、ダブルバガー狙いはまさに軌道に乗ってきた銘柄を狙うから、ある程度の株価上昇は堅実にとりやすい!

なるほどね。単純にテンバガー狙いの方が良いという訳でもないんだね。モグリスもいつもギャンブルをしているように見えて、ちゃんと色々と考えているんだね。

ワハハハ、そういう事だ!
ん?今何か悪口言ったか?

【注意事項】
当ブログは、投資に関心のある方に向けて、株式投資の考え方や銘柄の特徴をわかりやすく伝えることを目的としています。記事内には、キャラクター「トヨナリ」「モグリス」「アイラ」が登場しますが、彼らはあくまで情報を親しみやすく伝えるためのナビゲーターであり、特定銘柄の推奨や売買指示を行うものではありません。本記事に掲載されている内容は、筆者の個人的見解や過去の実績・情報に基づくものであり、将来の株価や投資成果を保証するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、最終的な投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。最新の情報やデータは、各企業のIR資料や証券会社などの信頼できる情報源をご確認いただくことを推奨します。