失敗しない!初心者が株を買うときに気をつけたい5つの落とし穴。買った直後に下がる理由とは?

株式投資は、正解が一つではない世界。
ですが、初心者が最初にハマりがちな“落とし穴”は、意外と共通しています。
この記事では、そんな落とし穴を5つ紹介しつつ、避けるためのポイントもわかりやすく解説します。記事の最後に、株初心者でもエントリーしやすい銘柄を10銘柄リストアップしています。失敗を減らして、着実に資産形成を始めていきましょう!

買った瞬間に株が下がってしまったよ!
どうしよう!

株式投資には初心者が陥りがちな様々な”落とし穴”が存在します。今日はその”落とし穴”について、わかりやすく解説します。
落とし穴①:なんとなくで買ってしまう

株を買うときに、“なんとなく”で選ぶと、思ってもみない落とし穴に落ちてしまいます。
直感や雰囲気で買う人は多い
株式投資を始めたばかりの人に多いのが、「なんとなく有名だから」「友人が買ったと言っていたから」「今注目されているから」などの理由で株を買ってしまうことです。
しかし、それは裏付けのない投資になってしまい、予想外の値下がりに直面したときに根拠を持って判断ができません。
情報収集は“最低限”でOK。まずは3つだけ見る
難しい分析はわからない」という初心者でも、まずは以下の3つを見るようにしましょう。
- 企業の業績(売上や利益):毎年利益が伸びている企業は、長期的にも安定感があります
- 株価チャート:過去半年〜1年の動きを見て、現在が高値圏かどうか判断できます
- ニュースや決算情報:直近で好材料・悪材料が出ていないかチェック
特に「決算が近い銘柄」は値動きが激しくなる傾向があるので、慎重な姿勢が求められます。

“買う理由”を自分なりに言語化できればベストだよな!俺は買うときに”企業の業績”を最重要視している!チャートなんかは後付けさ。

言われてみると確かに”なんとなく”で買ってしまう事が多いな・・。なんとなくで買ってしまった銘柄は、その後持ち続けていて良いのか、売った方がいいのか、わからなくなる事も多い気がするんだ。

それは株初心者のまさにあるあるな投資行動でしょう。モグリスさんの言うように、買う時に銘柄に対するストーリーを作れている事が理想的です。例えば、過去3年間増収増益できている企業だから、今年も増収増益が期待できる。予想通りに増収増益ができた場合は保有を続け、反対に、増収増益できなかった場合は当初のストーリーと異なってしまったと判断し、”損切り”や”利益確定”をするなど、買う前にストーリーが作れていれば、買った後の投資判断も取りやすくなります。

なるほど・・。“買う理由の言語化”と、”銘柄に対するストーリー”か。株を買う時に、それが自分なりに持てていると良いんだね。
落とし穴②:高値づかみしてしまう

昨日あんなに話題だったのに…今日になったら爆下げしてるぅ〜〜!

“高値づかみ”ってやつだな。まぁ、これは俺もよくやる!!
SNSやテレビで話題になった時点で“もう遅い”?
多くの人が株を買いたくなるのは、値上がりしている時です。
「急騰してる!」「まだまだ上がるかも!」と感じると、ついその銘柄に飛びついてしまいがち。しかし、多くの個人投資家が殺到するタイミング=大口投資家の利確タイミングであることが多く、結果として“高値づかみ”になる可能性があります。
チャート・RSI・移動平均線で「今の位置」を判断
- 株価チャート:過去1年間の値動きで、現在の価格がどれくらい高いのかを可視化できます
- RSI(相対力指数):70を超えると「買われすぎ」とされる目安
- 移動平均線との乖離:短期で大きく上がっていると、いずれ平均に戻る“反動”が来る

価格が“急騰”しているときほど、冷静な判断が必要ですよ。流れに乗るなら“早め”が基本です。この時に冷静な判断を下すための指標として、チャートを活用すると良いでしょう。日足チャートなどでRSIや移動平均線を見て、買われすぎのサインが出ていたら一旦買うのはやめ、様子見をしてからでも遅くはないでしょう。

買う前に一旦チャートを見て冷静になろうって事だね。

熱くなった時が一番の買い時よ!この衝動は誰にも止められないんだ!

モグリス、説明ちゃんと聞いてた?
落とし穴③:1銘柄に集中投資してしまう

1社に全ツッパしたら、1日で10万円も損してしまったぜ…泣きたくなるな。

一極集中投資?それは大胆だな・・!

株式投資は分散させて、リスクを軽減させる事が基本です。
投資の基本は“分散”にあり
1つの銘柄が上がるかどうかは、いくら事前に調べても100%はわかりません。
そのため、複数の銘柄に資金を分けて投資することが基本中の基本です。これを「分散投資」と呼びます。
どんな分散をすればいい?
初心者が意識したい分散のポイントは以下の3つ
- 業種の分散:銀行・製造業・通信など異なる業界を組み合わせる
- 時期の分散:一度に買わず、数回に分けて買っていく「ドルコスト平均法」も有効
- 国の分散:余裕があれば日本株だけでなく米国株・先進国ETFなども検討

複数の業種に分けて、違うタイミングで買っていくのが良いって事だな。出来るなら国も分散した方がいいってことか。確かに、為替の動きや、国際情勢によってもリスクが偏ることがあるもんね。
落とし穴④:短期の値動きに一喜一憂する

1日1回、株価アプリを開いてガッカリしてませんか?

う・・・。しているかもしれない。
“投資”と“投機”は違う
株価は毎日変動します。特に初心者は、買った直後に少し下がっただけで不安になってしまいがち。しかし、本来の投資とは、「数年先を見据えて企業にお金を預け、成長の果実を受け取る」行為です。
日々の値動きに振り回されないために
- チェックする頻度を減らす(週1回でもOK)
- “短期”ではなく“長期”チャートを見る(週足や月足)
- 企業の本質価値(業績・配当)を軸に考える

アプリの通知をオフにしたら、仕事中も気にならなくなったよ。デイトレードしている訳じゃないし、短期の値動きは本来そこまで気にする必要もないもんね。

良い心がけだと思います。基本的に、株式投資においては毎日の値動きに一喜一憂する意味は薄いです。短期の値動きを気にすると不安になる心理が働くため、本来しなくてもいい損切りや、利益確定など、あまり合理的とは言えない投資判断を下しがちになります。
落とし穴⑤:損切りや利確のルールを決めていない

売る判断を“感情”に任せるのは、合理的な投資行動とは言えません。

売り時はいつも難しいんだよね。迷ってしまう事が多いかな。
なぜ“売り”が難しいのか?
買うときは「よし、これに決めた!」と勢いよく決断できるのに、売るときは躊躇してしまう人が多いです。
- 含み益がある→「もっと上がるかも」
- 含み損がある→「そのうち戻るはず」
この心理が損失を拡大させる原因です。
ルールを作って“自動的”に判断
感情に左右されないためには、「◯%上がったら売る」「◯%下がったら損切り」など、事前にルールを決めておきましょう。
おすすめの例:
- 利確ライン:+10〜20%で一部売却
- 損切りライン:−5〜10%で撤退
このルールを守ることで、トータルでは大きく損をしにくくなります。

“利小損大”を避け、“利大損小”を目指すのが投資の鉄則です

それの反対の言葉でよく聞くのが、“コツコツドカン”ってやつだな。損切りをしない手法で小さい利益を積み重ねていって、大暴落の時に大きな損失を出してしまう事の例えだな。最初の頃は俺もよくやっていたもんだ。いや、今もやるがな!
まあ、全体の大暴落の時は下手に損切りしない方がいい事もあるしよ、ここら辺は難しいところだな。

そうか・・。大暴落の時なんかは暴落した翌日に大反発で元の値まで戻す事もあるもんね。そう言う時に底で損切りしちゃったら辛いな。大暴落のようなイレギュラーな相場は一旦おいて、平常時は自分の作ったルールを守った取引をするように心掛けるよ。
最初に買うならどんな株がいい?10銘柄リストアップ!

二人ともありがとう。
株を買う時に気を付けるべきポイントがよく分かったよ。
だけど、実際には株初心者はどういう株を買ったらいいのかな?

株初心者にも比較的エントリーしやすい銘柄を理由付きで、複数の業種からリストアップします。投資の参考にしてみてください。
銘柄名 | 証券コード | 特徴 | 初心者におすすめな理由 |
---|---|---|---|
トヨタ自動車 | 7203 | 世界最大級の自動車メーカー。安定した業績とブランド力。 | 業績が安定しており、国内外で知名度が高く安心感があるため。 |
KDDI | 9433 | 通信インフラ大手。高配当で安定感あり。 | 通信インフラで景気に左右されにくく、配当も魅力的だから。 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 8306 | 日本最大級のメガバンク。配当利回りも高め。 | 大手銀行でリスク分散に適しており、配当利回りも高い。 |
NTT | 9432 | 通信・データセンター事業で安定収益。成長性もあり。 | 安定収益+将来の成長性もあり、長期保有に向いている。 |
日本たばこ産業(JT) | 2914 | ディフェンシブ銘柄。高配当で有名。 | 高配当で値動きも比較的安定しており、初心者に優しい。 |
オリックス | 8591 | 多角的な事業展開。個人投資家に人気。 | 事業の幅が広く景気変動にも対応でき、株主優待も人気。 |
花王 | 4452 | 日用品大手で景気に左右されにくい。 | 生活必需品関連で不況でも強く、長期投資に適している。 |
イオン | 8267 | 総合スーパー運営。日常消費関連で安定。 | 日常生活に密接な企業で理解しやすく、安定感もある。 |
エネオスホールディングス | 5020 | エネルギー関連。配当利回りが高く注目される。 | エネルギーセクターの代表格で、配当狙いの投資に向く。 |
日本郵政 | 6178 | 郵便・物流事業+金融子会社。安定と高配当。 | 公的色が強く極端な値動きが少ない。配当も安定している。 |
株初心者にもエントリーしやすい業績安定銘柄を10銘柄リストアップしました。以下のような特徴があります。
- プライム上場の大型株:株式の流動性が高く、極端な暴騰や暴落が起こりにくい
- 株主還元意識が高い:配当や株主優待を実施しており、長期でインカムゲイン(株を保有していることで定期的にもらえる資産)を得る事ができる。
- 不景気や大暴落に強い:大企業故に業績が安定しており、資本が大きいため、ある程度の不景気や市場の大暴落においても強さがある。極端な暴落が起こりにくく、起こったとしても反発する力も強い。
- チャート分析が効く:多くの個人投資家が売買しているため、投資家心理がチャートに反映されやすく、分析が効きやすい。

リストアップありがとう。確かにこういう株なら僕のような株初心者でも触りやすそうだね。試してみるよ。
まとめ:落とし穴を知っていれば、怖くない!

失敗しないというより、”失敗を減らす”っていう感じだな!

僕もまだまだ株初心者だけど、今日の説明を聞いて、なんで失敗していたか納得できる部分も多かったよ。
初心者が株で失敗するのは、ある意味“通過儀礼”。
でも、落とし穴を知っていれば、避けられる確率はグッと上がります。
焦らず、自分のペースで、少しずつ学びながら。
最初の一歩を、安心して踏み出していきましょう!
他にも株初心者に役立つ記事を書いています。

株中級者以上の方向け!?少しリスクのあるテーマ株や、お宝株を紹介!


【注意事項】
当ブログは、投資に関心のある方に向けて、株式投資の考え方や銘柄の特徴をわかりやすく伝えることを目的としています。記事内には、キャラクター「トヨナリ」「モグリス」「アイラ」が登場しますが、彼らはあくまで情報を親しみやすく伝えるためのナビゲーターであり、特定銘柄の推奨や売買指示を行うものではありません。本記事に掲載されている内容は、筆者の個人的見解や過去の実績・情報に基づくものであり、将来の株価や投資成果を保証するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、最終的な投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。最新の情報やデータは、各企業のIR資料や証券会社などの信頼できる情報源をご確認いただくことを推奨します。